2年10ヶ月で1000万円の軌跡

    私がマスコミに登場するきかっけとなったのは、この実績でした。

    「本当に、あの年収でそんなことが出来るの!?」

    と疑問を持たれる方も多かったので、

    随分昔のことにはなりますが、その軌跡についてご紹介したいと思います。


 

私は2000年に結婚したのですが、

結婚してすぐに節約を始めたわけではありません。

遠距離恋愛を経て結婚したので、

最初の半年くらいはあちこち旅行に出かけ、デートを楽しむ感じでしたし、

結婚当初は、家具だの何だの雑多なものが色々必要なので、

結構出費がかさみました。

 

当時は基本的に、夫の給料頼みの生活でした。

私も多少は稼いでいましたが、

敢えてこの1000万円の貯蓄額には加算していません。

(別途全額貯蓄済み) 

私の収入を加えてしまっては、

「節約だけで、いくら貯蓄出来たのか?」ということが、

はっきりしなくなってしまいますからね。
 

「怒濤の節約生活210ヶ月間」の“額面収入総額”は、1,800万円ほど。

毎月のお給料と賞与を含めた額面金額です。

厚生年金、健康保険、雇用保険、税金、組合費、

天引保険料(医療・自動車保険など)、財形、

社宅家賃を引いた210ヶ月間の“手取り総額”は、およそ1,300万円。

天引きされている金額は、210ヶ月間で総額凡そ500万円。

賞与を除けば、毎月の平均手取り収入は30万円にもなりませんでした。
極力ボーナスは使わず、毎月の収入だけで節約生活をして、

たくさん残そう!と考えました。

つまり、ボーナスは、年払い保険料、年末年始やお盆などの交際費、

急な冠婚葬祭費以外には使わないと決めたんです。

当時も今も借り上げ社宅住まいなので、住宅ローンもありませんでしたし、

しっかり貯めることができました♪

 


◆210ヶ月 出費金額詳細 (200010月~20037月まで)


<食費>

 1ヶ月およそ21,000円。

 

 この食費には、日々の食品はもちろん、米などの主食費、外食費も含みます。

 底値で売っている商品以外は目もくれず、安い旬のものを出来る限り多く買い、

 帰宅してから冷蔵庫の残り物と相談して、メニューを決める日々。

 初めにメニューありきでは、食費の節約は困難です。

 とにかく安いものを買ってきて、すでに家にストックしてある材料とで、

 何でも作れるという腕が必要!

 節約したければ、料理の腕も磨きましょう。

 

 それと、おかずを作り過ぎないことも大切。

 その日作ったものは、基本的にその日のうちに食べてしまうこと!

 もし、おかずが足りなくなったとしても、味付け海苔や漬け物、

 フリカケなど、ご飯のおともはいくらでもありますから…。

 安い食材でも、知恵を絞って手間をかければ、

 それなりに美味しいおかずになります。

 栄養のバランスを考え、酸性食品に片寄ることのないよう、

 野菜もたくさん食べましょう。

 なんてったって、健康が一番の節約ですよ!

 

 食費を節約するためには、上手な買い物、

 そして、なるべく出来合いの物を買わずに自分で作ること、

 また上手に保存し腐らせないことが大切なんです。

 

☆素材

 独身時代から節約生活をしていたため、魚は自分で捌けます。

 特売の魚って、捌いてくれないことが多いですからね。

 魚は身体にも良いし、安くて美味しいし、おすすめです!

 肉を買う時は、ほとんど細切れか切り落としです。

 使い勝手が良いし、安いし、光熱費も少しで済むから大好き♪ 

 うちの場合、野菜と炒めることが多いのですが、

 いくら食材が変わったと言っても、味付けが同じだと飽きてしまいますよね?
 そこで私は色んな調味料を用意して、今日は洋風、

 今日は中華風という具合に味の変化を付けるようにしています。

 常備してあるのは、サラダ油、オリーブオイル、ごま油はもちろん、

 鶏ガラスープの素やコンソメスープの素などの粉末に加え、

 お気に入りのハーブやスパイスなど…。
 ほんの少し料理の味付けに加えるだけで、安い食材にもかかわらず、

 “本格的?”とご主人もコロリと騙されちゃいますよ。お試しあれ。

 

 カレーやシチューだって、こまぎれや切り落とし肉で、

 十分美味しく出来るんです!

 私はカレーを作る時、キャベツやブロッコリーの芯、

 大根の皮の細切りなんかのくず野菜、鶏肉の皮の細切りとか、

 「それだけで食べるのはちょっと…」と思いがちな食材を、

 しっかり具として利用しています。

 栄養価も高まるし、ゴミも減らせて、一挙両得!

 

 

<水道光熱費>

 210ヶ月間の水道光熱費総額は、約22万円。

 つまり1ヶ月およそ6,500円でやり繰りしたことになります。

 

 ☆電気代

   1ヶ月平均で約2,200円。

   電気代の節約方法は本当にたくさんあって、

   うちでも様々な節約ワザを実践しています。

   中でも最も気を付けているのが“電気のつけっぱなしと待機電力”。 

   

   私は絶対に電気のつけっぱなしはしないのですが、夫がねぇ…。(涙)

   何度言っても、なかなか直りません。

   夫が移動する度に、そ~っと電気が消えているかどうか確認しに行って、

   消えていなければ黙って私が消す…って感じですね。

 

   待機電力を節約するためには、“プラグを抜く”しかありません。

   ちなみに我が家は、冷蔵庫と電話とモデムのプラグ以外、すべて抜いています。

   電化製品を使う時は、毎回プラグを差し込んで

   使い終ったら抜くという作業を繰り返すことにしています。
 

 ☆ガス代

   1ヶ月平均で約2,600円。

   おすすめなのは、水道代とガス代の節約に大きく貢献する「家族一緒の入浴」。

   お湯をためる場合、うちでは出来るだけ一緒にお風呂に入るようにしています。

   スキンシップも家族には大切ですからね。(笑)

   

   その他、もちろん台所仕事でも、ガスをムダにしないように、

   日々努力しています。

   弱火より中火とか、冬でもお湯を使わない(ゴム手袋使用)とか、

   余熱調理をするとか…。

   こまごましたことですが、節約は積み重ねが大切なのです!

 

 ☆水道代

   1ヶ月平均約1,600円。

   うちは結婚してから現在に至るまで、

   1度も基本料金を超えたことがないんです!

 

   風呂の残り湯は、洗濯か花の水やりに再利用。

   食器を洗う時だって、チョロチョロと細い水(およそ幅5mm)しか使いません。

   夫には、電気代の節約に関する指導しかしていないので、

   洗い物を手伝ってもらったりすると色々ムダが出てしまうんですよね。

   たとえば、水を飲んだだけのグラスを、

   た~っぷり洗剤を付けたスポンジで擦りまくり、

   その後た~っぷりの水を使って洗うとか…。

   私だったら、口をつけた部分だけを洗剤をつけていないスポンジで

   しっかりと擦り、少しの水でキレイにすすぐだけ。

   この方が環境にも優しいと思いませんか?

   さほどの汚れでもないのに洗剤を使うのは、川を汚すだけ。

   それに洗剤を使うと、すすぐ時にたくさん水を使ってしまいます。

   これでは、環境にも懐にも、優しいとは言えません。

 

 

<通信費>

 1ヶ月およそ6,300円。

 これは、節約しているとは言い難い数字ですよね。

 結婚したてで、親が近所にいるわけでもなく、寂しかったため、

 私はしょっちゅう実家へ電話をかけていたんです。

 当時、実家へ電話をかける時に利用していたのは、

 「フュージョン・コミニケーションズ」。

 全国どこへでも、24時間いつでも、320円というのが魅力でした。

 今からすれば、高いですけどね。(汗)

 浜松から実家の大阪に電話する時は、必ず使っていました。

 通信費といえば、インタ-ネットもありますよね。

 うちは当時ダイヤルアップ契約をしていたので、

 NTTの「iアイプラン 1200」を利用していました。

 これは、月々定額料を支払えば、あらかじめこちらが指定した、

 同一区域内の1電話番号への通話/通信が、曜日・時間帯に関わらず、

 一定額分まで利用出来るというもの。

 ということで、NTT基本料金とiアイプラン、市内通話料とフュージョン通話料金や

 もっぱらファックス送信に利用していたKDDI料金など、

 全て含めた電話代が、1ヶ月6,300円程度かかっていました。

 

 

<夫の小遣い>

 お宅はご主人のお小遣い、いくら渡していますか?

 うちは当時、手取り収入の10%強になる3万円(昼食代別)を、

 毎月給料日に手渡していました。

 5万円くらい渡したかったのですが、 

 手取り月収の約17%にもなってしまうので無理。

 もし小遣いに5万円を渡すと、年間で60万円。

 3万円だと、年間36万円で済むんです。

 ちなみに、210ヶ月間の小遣い総額は102万円でした。

 

 余裕のあるご家庭は別として、ご主人のお小遣いは、出来れば手取り収入の10%、

 または、住宅ローンを引いた手取りの10%に抑えましょう。

 もし、ご主人のお小遣いを増やすんだったら、負担も一緒に増やしてしまいましょう。

 つまり、これまでタバコ代は別で渡していたなら込みにする、

 車のガソリン代を別にしていたなら込みにするなど、

 ご主人が「節約しなきゃ…」と思わずにいられない状態にすると良いですよ。

 もし「足りなくなったから、小遣いくれ」って言われても、

 「じゃあ、前借りってことね。来月の小遣いから引いとくわ」って対応して下さい。

 1度甘やかしてしまうと、「足りないって言えば、もらえるんだ」という

 間違った学習をしてしまうかもしれませんから。

 ただし、歓送迎会が頻繁な時期に限っては、多めに小遣いを渡すなど、

 柔軟に対応して下さいね。
 
 ちなみに、貯蓄が目標の1000万円に到達してからは、

 我が家の夫の小遣いは月額5万円にアップ!(昼食代別) 

 ボーナス時にも別途お小遣いを渡していますよ。

 

 

<住居費>

 うちは結婚してからずっと、“借上げ社宅”に住んでいます。

 オランダへ行くまで住んでいた大阪の家は、

 最寄り駅まで徒歩4分という好立地なのに、

 社宅費として毎月約2万円強を給与天引されているだけでした。

 静岡時代の借上げ社宅代と併せて支払った住居費は、

 210ヶ月間でおよそ67万円でした。


 社宅制度のある会社にご主人がお勤めならば、「家族が増えて手狭だから」とか

 「親の介護をしないといけないから」など、どうしても…という理由がない限り、

 社宅利用がおすすめです。なんてったって、家賃が安い! 

 単純に考えれば、浮いた家賃分、給料を多くもらっていることになるわけです。

 浮いた家賃分を、家の購入資金としてしっかり貯蓄しましょう。

 社宅を出る時って、“次の賃貸を探す”よりも、

 家を買わざるを得ない場合が多いと思います。

 家を買う時にいくら頭金を出せるかで、その後の生活設計が大きく変わってくるので、

 頭金は多い方が結局お得。貯蓄が無いなら、安い社宅に入っているうちに、

 しっかり貯蓄しておくことが何よりも大切なんです!

 

 

<日用品費>

 210ヶ月間で、およそ13万円。

 結婚1年目だけで、なんと8万円以上も使ってしまいました。

 結婚当初って、色々と必要なものが多いので、出費がかさんでしまいました。

 とはいえ、一旦揃えてしまえば壊れない限り買い足す必要のないものもあるので、

 2年目からの日用品費はグッと減りましたけどね。

 

 

<クルマ費>

 クルマって、乗ろうが乗るまいが、

 持っているだけでどんどんお金を食い潰してしまう化け物。(汗) 

 うちでは静岡時代、自宅用に主人が独身時代から持っていた

 ワゴン車が1台あったので、その経費は家計から出していました。

 クルマを保有するのにかかった費用は、静岡を離れるまでの110ヶ月間で約28万円。 

 この金額には、駐車場代、ガソリン代は入っていません。

 税金や車検費用、保険料や諸費用でこのくらいかかっていたんです。

 ちなみに、夫の会社では、任意保険の割引がすごくて、

 年間45,000円の税金を払っていたクルマなのに、

 1ヶ月の保険料はたった2,000円程度でした。

 ということで、クルマを持っているだけでかかるお金は、1ヶ月当たり約13,000円。

 ここに更に、ガソリン代、駐車場代が必要になります。

 

 

<交通費>

 静岡で暮らしていた頃は、ガソリン代を夫に負担してもらっていました。

 実は、夫の当時の趣味が「クルマ」だった(途中から、ローバーミニまで保有)ので、

 趣味で使ったガソリンなのか、家のために使ったガソリンなのかどうかが、

 とても分かり難かったからなんです。

 その代わり、家から夫の会社までは歩いてもたったの3分の距離でしたので、

 夫は毎日、家に帰ってきてお昼ご飯を食べていました。

 つまり、私は毎日3食、夫のために用意していたんです。

 昼食代は家で負担していたので、その代わりに

 ガソリン代を負担してもらっていたというわけです。


 静岡時代は普段の移動って、ほとんどクルマか自転車でした。

 なので、帰省する時以外は、いわゆる「交通費」って、ほとんどかかりませんでした。

 ところが、大阪に転勤が決まった時に、クルマを売却。

 というのも、大阪に戻ると、

 駐車場代が月2万円以上かかってしまうことがわかっていたので…。

 しかも、夫は電車通勤をすることに。

 ということは、クルマに乗るのは週末だけ。

 それなのに、維持費がかかり過ぎるのは問題でしょうということになりました。
 大阪での移動は、もっぱら徒歩と自転車に。

 とはいえ、長距離の移動は電車を利用する他ないので、

 交通費がかさむようになりました。

 高速料金や新幹線代などを含んだ210ヶ月間の交通費は、

 静岡時代と大阪時代の合計で、およそ28万円。

 1ヶ月当たり約8,200円。

 もちろん車にかかった駐車場代、ガソリン代は除いて計算しています。

 

 

<交際費>

 結婚した途端、「嘘でしょ~!?」って感じで、

 次から次へと羽が生えたようにパタパタと飛んでいくのが交際費。(涙)
 うちでは、210ヶ月間で約45万円出費しました。

 1ヶ月当たり約13,000円。友人とのお付き合いというより、

 出費の7割程度は“夫の親戚絡み”でした。

 たとえば、夫のお父様の喜寿のお祝、夫の従兄弟の結婚式、

 お年賀、父の日に母の日…。

 それはそれは、次から次へとお金が出て行くんです…。

 私の実家のために費やした金額と比べると、

 3倍以上のお金が夫の実家関係で消えてしまいましたが、

 ここは削れない出費ですから気持ちよく出しましょう。

 

 

<被服費>

 驚くなかれ、210ヶ月間でおよそ113,000円。

 しかも、クリーニング代を含みます。

 「え?服買ってないの?」って思われますか? 

 確かに、普通のご家庭に比べると、あまり買っていないと思います。(笑)

 被服費の節約法として一般的なのは、「バーゲンで買う」ことでしょうか?

 でも私の場合、バーゲン期間が終了して、

 次のシーズン物しか店内にディスプレイされていない頃を狙います。

 この頃になるとレジの前のワゴンには、驚くべき価格の服が山積みになっています。

 確かに、バーゲンの売れ残り品だろうし、気に入ったデザインが無いかもしれません。

 でも、使いまわしのきく、飽きのこないデザインの物を選べば、翌年着ても問題無し!

 これまでで最高に安かったのは、定価7,900円のカシミヤのセーターを、

 なんとたったの100円で買えた時。

 シミも無く、穴が開いてるわけでもない

 正真正銘(証明書付)の新品のカシミヤです!!

 

 私の被服費節約法は、「バーゲンが終ってから店に行く」ことと

 「自分でクリーニング出来るものは、自宅で洗ってしまう」こと。

 最近は、家でクリーニング出来る洗剤がありますよね?

 注意書きをよく読んで、自分で洗っても問題ない物はクリーニング店に出さず、

 自分で洗いましょう。

 その方が、お金もかからずとてもキレイになるので一石二鳥ですよ。

 

 

<娯楽費>

 うちの場合は、“旅行”や“お出かけ”を、ひとまとめに計算しません。

 “旅行”だったら、交通費と食費の他にかかったもの(入場料や宿泊費など)だけを、「娯楽費」として計上しています。

 その金額は、210ヶ月間で約62,000円。

 

 静岡にいた頃は、ちょくちょく泊まりがけで遊びに行っていました。

 今までで一番良かったのは、信州女神湖畔の素敵なペンション。

 1泊2食付き(夕;フランス料理フルコース 朝;焼き立てパン付き)で、

 2人で何と9,800円!しかも、料理はとっても美味で、部屋は可愛い。

 朝はカッコウの声で目を覚まし、朝食までの間、湖畔を散歩して…。

 もう、言うことなしでした♪

 

 その他の娯楽といえば、施設の無料解放日を利用したり、

 本を買わずに図書館で済ませるのもおすすめ。

 私は、独身時代も本はほとんど買わずに、いつも図書館を利用していました。

 図書館の本って、結構古いものも多かったりするのですが、

 何ってたって“タダ”というのはすっごい魅力。そ

 れに、自治体によっては、CDやビデオの貸し出しをしてくれるところも

 あったりするから、要チェック!

 税金を払っている分、しっかり利用しないと損ですよ。(笑)

 

 

 その他、医療費や新聞代、NHK受信料など、

 細々した出費も含めたうちの支出額は、210ヶ月間でおよそ470万円。

 給与天引きされているものや保険料を合わせた総支出額は、およそ860万円。

 額面給与から考えると、毎月約25万円強支出したってこと。

 額面給与総額が210ヶ月間で1900万円弱だから、

 34ヶ月目にして、やっと目標の1000万円貯めることができました♪

 

 

ちなみに、1000万円の貯蓄に成功した後は、

ゆ~っくりペースで、単純に「生活の無駄を省く」生活をしているだけで、

怒涛の節約生活は、1000万円を貯めたところで終了しました♪ 

 

「いまでも、こんな節約生活をやってるの!?」と思われる方が、

どうやら多いようなのですが、「やっていませんよ~!!!」(笑)

だって、そんなの続かないでしょ?

期間を決めて、猛ダッシュすることは可能ですけど、

長距離を走るなら、やっぱりゆっくりペースにしないといけませんよね。

 

そもそも「物欲」のない私は、現在、節約はほどほどで、

食べたいものを食べ、行きたい所へ行き、

自分らしく生きることを最優先に、日々生活しています。